雨からの物語

心が鏡にうつる詩集

パワースポットin仏像

でっかい仏像がある

そう誘って気分を変えようとした

あまりにもこのまま帰るのが耐えられなかった

友達もそれに乗ってくれた

クネクネ曲がる山道を走ってその寺に向かう

山の天気は変わりやすいのかもしれないけれど

駐車場に車を停めるとそこからしばらく坂道を歩く

周りは木に囲まれていても道は舗装されている

夏場でも涼しくてなんとなく荘厳な雰囲気がある

友達にもそれを感じてほしいと思うし仏像に出会えばさらに驚くはずだ

期待とともに僕の歩幅が大きくなる

あのインパクトをまた感じたいと思う

でも仏像は見られなかった

何故か閉まっていた

観覧中止みたいなつまらない結末

せっかく絞り出したアイデアは空振りに終わった

残念な言葉を吐きながら道を引き返す

「こんにちは」

すれ違う人からの挨拶

見知らぬ人に登山でもないのに

そういう雰囲気があったのかもしれない

そういう仏像パワーが

僕は快く「こんにちは」を返した

仏像は閉まっていますよ

そんなことは言わない

途中で引き返すことはない

だってもしかしたら別の人にもまたすれ違いに挨拶の交わし合いがあるかもしれないじゃないか