雨からの物語

心が鏡にうつる詩集

にらめっこ

夜の街を歩く

とても久しぶりで懐かしい感じ

空気に夜の匂いがする

交差点の横断歩道を渡る

意味もなく若者たちが点在している

スケボーを抱えてそれらしいファッションをした少年たちが

その距離の空いた間の道を歩いて行く

みんな同じようなものかもしれないと思う

寂しさの裏返しということだろうか

さっき友達とは別れた

その尾を引いているのかもしれない

変わったものにドギマギする

一番変わったのは俺で変わっていないことが変わっていく時間の中で孤立していく

写真を撮ったりしたけど笑顔が不自然なのは分かっている

どうせ見ることはないと思って適当に流した

帰り道が落ち着いてる

コンビニの看板のネオンが光る

途中にある古本屋に寄ろうと思ったけどもう閉店していた

ポケットから携帯を出して時計を確認するとまだ二十時過ぎだった

少し未練があったけど諦めてもう真っ直ぐ帰ることにした

電車の中で席は空いていた

それでも俺は座らずに立ったまま外を眺めた

流れていく風景に明かりが少なくなっていく

駅が過ぎるごとに乗客は少なくなっていく

透明なドアに反射する自分の顔に目を合わせる

どんどん乗客が減って俺が一人になった時もそれは変わらない

もう終わったという安心感があるし少し口角を上げて笑ったように見せたりしてお互い遊んでいた