雨からの物語

心が鏡にうつる詩集

バラバラ

一人でいるよりはいいのか一人の方がマシなのか

そういう気持ちでモヤモヤしている

男4人がバラバラに歩く

外に出ると薄っすらと明るくなり始めている

駐車場に停めた車にダラダラと向かう

朝方のこの時間は車も少ない

何も話す事が無い

盛り上がりは通りすぎてこれからは落ちるしかない

車内ではCDが残り物のようにひっそりと鳴り続けている

誰も聞いていないかもしれない

カラオケに長くいすぎたせいか体中の隅から隅まで汚れているような感じ

タバコも吸い過ぎた

酒は飲んでいない

空っぽになった身体がカラカラにひび割れていく感じ

CDの曲を飛ばす

11曲目辺り

ゆっくりと水が染み込むようなイントロが流れる

「死ね」

後部座席の奴が叫ぶ

一瞬間があったけど俺は笑った

そいつも笑う

他の二人も笑った

まだ残っているのものがあったみたいに

俺はタバコに火をつけて窓を開けてからゆっくりと上向きに煙を吐いてみせる

朝方の空だという感じの空

まだ薄っすらと青白い感じ

色あせていて元々何も無いみたいに煙が馴染んで消えていくような