雨からの物語

心が鏡にうつる詩集

クリスマスソングで踊りたい人に

田舎の道を走る

暗くて周りの風景はわからない

ここがどの辺なのかもわからない

運転は友達がしている

俺はレンタルしたCDを探りながら何を聴こうか迷っている

どれもヒットチャートに入っているものでこだわりはない

俺の趣味じゃなくて友達の趣味だと思う

俺は洋楽のロックが聴きたかったけどそれに近いものもなくて諦めて適当に選ぶ

顔を上げてまた風景を眺める

相変わらず真っ暗でどこにいるのかわからない

友達は知っている道らしく確信をもってハンドルを切る

以前に来たことがあるのかもしれないけどこんな所に何をしに来たんだろうと思う

昼間であれば何かおもしろいものがあったのかもしれない

友達が高速に乗ろうかと言ってくる

俺は冗談だと思ったけど普通にやめとけと返す

時計を見る

気まずさを通り越して退屈になってくるけどそれを意識したら終わりだと思う

コンビニの煌々とした明かりが見えてくる

当然のようにそのコンビニに寄る

客は一人もいない

レジには女の店員が暇そうに立っている

顔を見ると黒髪を後ろで束ねていて清楚な感じでかなり美人だと思った

それを俺は跳ねるように友達に話す

雑誌を立ち読みしていた友達は視線を上げてレジの方を見てそれに同意するように笑った

それに満足した俺は店内で流れているBGMも相まってリズムを取るように靴で床を鳴らしながらそのクリスマスソングにハミングで合わせている