雨からの物語

心が鏡にうつる詩集

HERO

まだ眠い

そこまで早いという時間ではない

もう外はすっかり明るくなっていて太陽も昇っている

なんとなくTVをつけるとヒーロー物の特撮をやっている

久しぶりに見た感じ

子供の時以来

昔はよく見ていたけれど今は何の興味も無くなっている

それでも映像の感じが何か懐かしいと思う

時間のタイミングを見ながら服を着替える

外は晴れていてもう暑い

駐車場までの距離をダラダラと歩く

車のエンジンをかけるとCDも流れる

昨日の匂いがまだ残っている感じ

思いついたようにタバコに火をつける

窓を開けて煙を外に吐き出す

体は昨日よりは新鮮かもしれない

右手の指にタバコを挟んだままハンドルを握る

他の車はまだ少なくて穏やかな空気がある

いつもと同じように友達の家に最短コースで向かう

吸っていたタバコを灰皿に押し付けて消す

右にウインカーを出して慣れた手つきでハンドルを回して右折する

そしてすぐに左にウインカーを出して左折する

友達の家の前に着くと電話をかけて着いたと一言だけ言う

それに対してオウという低い返事が一言だけある

しばらくして友達が出てくるとタバコを口に咥えたまま眠そうな顔で出てくる

そして車に乗り込むと携帯を出すなりあいつはまた遅れそうだと不機嫌に言い放つ