雨からの物語

心が鏡にうつる詩集

酔っぱらいが覚えていたもの

ヒドイ酔い方だった

一人では歩くことも出来ない状態

電話がかかって来た時にはこんな事になっているとは思わなかった

軽い感じでちょっと迎えに来てほしいということだった

飲み会では良いことが無かったらしい

車で送っている途中にもしんどそうな声を上げる

車の振動と一緒に体が揺れる

酔った友達が後ろから肩を叩いてもっとゆっくり走れと言う

本気で苦しそうなのがおもしろくてみんなで笑った

近道をした方がいいと思って山道を選ぶ

そうしている間に少し落ち着いてきて静かになった

別の友達が唐突に筋肉をつけたいと話しだす

そのためには運動が必要だと

筋肉をつけるには燃焼させる脂肪が必要だと話す

そのための脂肪なら十分あるんじゃないかと茶化す

家に着いても元気にならない

車を降りて道路に寝転んでしまった

本当に酔っぱらいだ

結局みんなで担いで家まで上げた

その間にその酔っぱらいからタバコを2本くすねておいた

これだけ酔っていればバレないだろう

後日その友達にタバコのことを指摘される

タバコの本数だけはしっかりと覚えていたらしい

そうだと答えると

「やるなあ」

その一言だった