雨からの物語

心が鏡にうつる詩集

円盤型の空

宇宙を飛んでるようなこの法則がわからない

押したらこっちまで跳ね返されていく

余計なことはするな

それが警告なのかアドバイスだったのかはわからない

それは今になってみれば正しかった

思い出すだけでゾッとするような可能性だ

向かう視線の先の空は晴れている

そこに架かる橋脚が左にカーブする

ここからしばらくは空が見えないだろう

道路も狭くなってより現実に迫っていく感じ

この車は宇宙船ではない黒い塊でいつまでもこの道路にしがみついているしかない乗り物

息苦しくなるのはいつものこと

車の中のCDは洋楽でポップな感じでテンポがいい

シギシした音がだんだん好きになっていく

このまま真っ直ぐに帰るのがもったいないと思う

フロントグラスに光が反射する

左のカーブに体を傾けると遠心力で重くなる

西の方からの陽射しが眩しくて一瞬クラッとする

そしてその与えられたものが地上なのか空なのかは関係なくてこの空間が胸の中と呼応して後ろを振り返れば宇宙船が迫ってきてその大きな腹で空を覆った