雨からの物語

心が鏡にうつる詩集

乾燥注意報

なんとなく走っている

車は揺れながら大通りを突き進む

ヒット曲がダビングされた古いテープを漁る

車は運転している友達のもの

だからそのテープも友達のもの

どのテープに何の曲が入っているかわからない

雑多な状態

その中でいい曲を発見する楽しみもあるんだけれど

例によってJ-POP

そこにこだわりはない

なんだっていいって思っている

この車だってどこに行くか決まっていない

センスの確認なんか必要ない

何か話のきっかけがあれば昔の話だってできる

「何かないの?」

「うーん」

昔みたいにはならない

思い切って遠くに行きたいと思っている

でもその友達には通用しないだろう

ズレ始めている

それでも一人で行く勇気はないから結局その辺をグルグル回るぐらいしか出来ない